特殊清掃の事例
このページでは、どのような作業が行われるのか、特殊清掃の事例から具体的な内容を紹介します。
専門業者による特殊清掃の作業事例
死臭といわれる臭いは通常の清掃ではそうそう消すことができず、特殊清掃でも脱臭は重要ポイントとなります。そこで、臭いを完全に除去するためのプロによる作業手順の一例を紹介します。
- 二酸化塩素の殺菌力を利用して除菌・殺菌を行う
- 洗浄剤を使って床表面を清掃する
- 臭いや体液などが染み込んでいる壁紙や巾木を剥がす
- 体液や血液が床下まで染み込んでいる場合は床下を解体する
- 床下の防音材などを剥がしてコンクリート上の体液や血液を清掃する
- オゾン脱臭機を一定日数使って部屋全体の臭いを消す
- コンクリートに防臭剤を塗って臭いを閉じ込める
- クロスやフローリングは新品に貼り替える
もちろん、その部屋の状況にもよりますが、特殊清掃では専門業者がこういった作業をするのが通例です。
土間で孤独死したワンルームの特殊清掃事例
土間で孤独死した事例ではコンクリート部分まで体液や血液が染み込んで臭いの元となっていました。ただし、コンクリート部分を削ったりすることは難しいため、洗浄後に薬品を散布してオゾン脱臭機を5日にわたって稼働させました。これによってほとんどの臭いを消すことができましたが、念を入れて土間には防臭剤を塗って、キッチンと土間のクッションフロアを貼り替えています。
石膏ボードに付着した臭いを特殊清掃で除去した事例
この事例は生前から故人がゴミ屋敷のような生活をしていました。そのため腐敗臭も通常よりひどく、床下や石膏ボードに至るまで体液が浸みていたほど。
こうしたケースの特殊清掃では石膏ボードの体液が浸み込んでいる箇所を切り取って、同じ厚さの石膏ボードで貼り替えることになります。床下は臭いを閉じ込めるため、コーティング剤を三重で重ね塗りしました。その上でオゾン脱臭機を稼働させ、脱臭できた状態で床材と壁紙を貼り替えています。