家解体
家解体まで遺品整理業者が対応って本当?
遺品整理業者の中には、老朽化した家の解体などにも対応してくれる会社があります。こちらでは、遺品整理業者で提供している家の解体サービスとはどのようなものかについてご紹介します。
家の解体サービスは、何をどこまでしてくれる?
離れて暮らすご両親が亡くなり、住む人がいなくなったことをきっかけに、老朽化した実家の解体やリフォームを検討されるご遺族は多くいらっしゃいます。こうした要望を踏まえ、遺品整理業者でも家の解体サービスを提供する会社が増えてきました。
ただ、遺品整理業者が自社で解体を行っているケースは稀で、ほとんどの場合は、信頼のおける解体専門業者をご遺族に紹介するか、そうした解体専門業者に作業の委託を行うかでしょう。解体を依頼することで受けられるサービスはもちろん家の解体ということになりますが、それは以下のような流れで行われるのが一般的です。
・見積り
・近隣挨拶
・引込配管、配線の撤去の手配
・解体工事
・廃材の分別・収集・搬出
・地中の確認と整地
家の解体工事では、重機やトラックなどの往来や駐車、音の問題などがあるため、近隣の方に気を使わなければなりません。また、電気やガス会社など、撤去を連絡しなければならないところが多くあるのですが、初めてのことだとどうしたら良いかわかりませんよね。家の解体サービスを請け負っている遺品整理業者では、解体当日までに何をどうしたら良いかなど、相談に乗ったりアドバイスもしてくれます。
家の解体サービスの費用相場は?
家の解体サービスにかかる費用は、一般的に坪単価で計算されることが多いです。解体工事にかかる複雑な計算がわかりやすくなるため、このような表現がとられているそう。
一般的な一軒家の解体にかかる費用(坪単価)は、20,000円~50,000円であることが多いのですが、これも家の構造によって大きく違いが出てきます。例えば、木造家屋の解体工事でいうと、1坪あたり20,000円~30,000円のところ、これが鉄骨造だと1坪あたり30,000円~40,000円と変化します。この坪単価に実際解体を行う家の坪数をかけることで、おおよその解体費用が算出されます。
例えば20坪の一軒家を解体しようとすると、一般的には平均70万円の費用が必要となってくるようですが、これも家の構造によって多少違いが出てきます。またそこに、その他の工事費用、というものが加算されていきますので、初めに思っていたよりも高額になってしまうケースというのも珍しくありません。
知っておきたい家の解体に関わる法律知識
家の解体工事を行う際は、法律上、守らなければならないことや、必ず行わなければならない作業などが複数あります。これを無視したり違反したりすると、家の解体業者だけではなく依頼者に対しても罰則が科せられる場合がありますので、ぜひ知っておきましょう。
・建設リサイクル法
家の解体によって出る廃棄物に対し、資源の有効な利用と廃棄物の適切な処理を図ることを目的とした法律です。解体着工の7日前までに必要な書類を提出する義務が依頼者にありますが、ほとんどの場合、業者が代行して行っています。これに違反すると、20万円~30万円の罰金が科せられます。
・マニュフェスト制度
解体工事後に出る産業廃棄物の不法投棄を、未然に防ぐために導入された制度です。解体工事完了後、発生した産業廃棄物は「マニュフェスト票」とセットで運搬・処理されます。その後180日以内にマニュフェスト票が業者に戻り、間違いなく正規に処理されたことが確認でき、また票の保管で正しい処理が行われた証拠となります。
・建物滅失登記
建物滅失登記とは、建物や家屋を解体したら1ヶ月以内に、登記してある家屋を解体したという「建物滅失登記」の申請をしなければなりません。これを怠ると、固定資産税の課税、金融機関からの融資の停止、土地の売却の停止などに発展してしまいます。
解体業者の選び方で注意することは?
遺品整理業者のプランで家の解体を行う場合、依頼した遺品整理業者が委託している家の解体業者、もしくは紹介された家の解体業者が解体作業にあたることが多いでしょう。そうした場合、ご遺族が自ら家の解体業者を選ぶというわけではありませんが、紹介された解体業者が本当に優良な業者なのかをチェックすることはできますので、以下のポイントを参考に確認してみてください。
・解体工事に関する認可証(工事を行う都道府県で解体業を営むための許可証、廃棄物収集運搬の許可証)を所持している
・過去の工事実績や事例を開示している
・契約書を事前に書面で交わしてくれる
・会社の所在地が明確である
・代表者の氏名がちゃんと表示されている
・近隣への配慮・対応をきちんとやっている
・万が一の事故やクレームへの対応(損害賠償保険への加入の有無)
・追加費用の発生の有無
・取り壊し証明書をきちんと発行してくれる
・WEBサイトで会社情報を一般公開している
・マニュフェストの提出はできるか
・整地を丁寧に行ってくれるか
チェックをしてみて、少しでもわからないこと、不安なことがあるようでしたら必ず質問をし、遺品整理業者にも過去にトラブルがなかったかなどを、確認しましょう。
家を残すより解体したほうが高くつくってホント?
住む人がいなくなったご実家をそのまま空き家として残すより、売却することを選択するご遺族は少なくありません。その際、やっぱり老朽化した家をそのまま残すより、更地にしたほうが良いだろうということで、家の解体を希望する人も多くいらっしゃいます。しかし実は、売却をするのであれば解体するよりも、家を残した方がお得であることをご存知でしょうか。それが、固定資産税の問題です。
固定資産税は一軒家の場合、その土地への課税と、建物への課税の二つに分かれます。家が建っている状態であれば、土地は住宅用地ということで税金が計算されますが、上物である家を解体して更地にしてしまうと、住宅用地とは認められなくなります。すると、家の解体前の固定資産税よりも課税額が高くなり、場合によっては6倍近く跳ね上がるともいわれています。
ですので、売却先がすでに決まっており、お相手が更地を希望しているのでなければ、家は解体せずそのままの状態にしておいた方が良いケースもあるようです。
家解体の口コミ体験談
- 近隣への事前の挨拶が行き届いていたことから、地主さんから工事用車両の駐車スペースを提供していただくこともでき、スムーズに工事を行うことができました。予定になかった工事にも柔軟に対応していただけ、家の解体工事など初体験で当初はとても不安でしたが、おかげさまで無事に済ませる事ができました。
- 営業担当の方の対応が良く、誠実で社員教育が行き届いているのが感じられました。見積りもリーズナブルだったのですが、作業はとてもきちんとしていて、それを見ていた近所の方が、ご自分の解体作業をこちらに依頼されたほどです。とても良い解体業者さんをご紹介してもらったと、本当に感謝しています。
- 地方の物件の解体をお願いしました。そのため、時々作業を見に行く程度しかできませんでしたが、若いけれども対応が親切丁寧な担当者が、その都度作業の進行状況などを写真とメールで送ってきてくれましたので、安心してお任せすることができました。また何かあれば、相談させていただきたいと思いました。