相続の流れについて
このページでは、どのような流れで手続きを行うのか、遺産相続のプロセスについて紹介します。
様々な書類や手続きが必要な遺産相続の流れ
遺産相続を完了するまでには多くの手続きが必要で、主なポイントについて、以下に順をおって説明していきます。
- 遺産相続の始まり
厳密にいえば被相続人が亡くなった時点で遺産相続は開始となりますが、一般的には葬儀が終わって死亡届を提出してからが実務的な手続きの始まりです。 - 遺言書の確認
遺言書には直筆の自筆証書遺言と公証役場で作成する公正証書遺言とがあります。もちろん、遺言がない場合もあるでしょう。 - 相続人の調査と確定
被相続人の戸籍を調べて相続人となる人物をピックアップします。合わせて相続人側の戸籍も調べて、相続人が決まったら相続関係説明図を作成します。 - 遺産の調査
不動産・動産といった資産価値のあるものだけでなく、ローンなどの負債といったマイナス資産も相続すべき遺産としてリストアップします。それらは財産目録として書面化します。 - 遺産相続方法の確定
遺産相続には単純承認、限定承認、相続放棄の3種類があり、負債がある場合など相続を放棄したり限定するなども検討することになります。 - 被相続人の所得税申告と納付
被相続人が亡くなった年の元旦から死亡当日までの所得を計算して、税務署で所得税の申告と納付を行います。 - 遺産分割協議書の作成
相続人が複数いる場合、誰がどういった配分で遺産を相続するのかを話し合って書面化します。これが遺産分割協議書で、それらに相続人全員で署名捺印します。 - 名義変更や解約、売却など
遺産分割協議書の配分にそって財産の名義変更をしたり、場合によっては解約や売却によって現金化します。非相続人の健康保険や年金などは手続きをすることによって葬祭費や遺族年金などを受け取ることもできます。 - 相続人の相続税申告と納付
相続する遺産によっては相続税がかかるため、相続人それぞれが相続税の申告と納付を行います。
これで遺産相続手続きは完了となります。