遺品整理の作業時間の目安

現場の間取りなどで作業時間は変わる

忙しかったり遠方に住んでいる遺族にとって、遺品整理にかかる作業時間は気になるところ。そこでここでは、遺品整理業者に依頼した場合の、作業完了までにかかる時間の目安をご紹介します。

間取りなどによって異なる遺品整理の作業時間

遺品整理の作業時間のイメージ 遺品整理の当日作業にかかる時間がいうまでもなく、その物品の量にもっとも依存します。物品量をテキストで表現するのは難しいので、間取りによる作業時間目安を紹介しておきましょう。
一般的に、ワンルームの場合で作業時間は約2~3時間。2LDK以上になると6~8時間程度かかるのが平均的なところです。また、建物が一戸建てかマンション、アパートなのか、遺品に含まれる物の種類や部屋の状況などによっても作業時間は変動します。

当日の作業は遺品の仕分け、梱包、搬出そして清掃といったところが主な流れ。ピアノなど大型で特殊な物がある場合、機材や手順が特別でかなり時間がかかります。また、故人が一人暮らしで、ゴミが山積していたり、孤独死した場合も通常より作業の時間がかかりがち。
例えば、ゴミで家中が溢れかえっているような場合、ほとんどは不用品となりますが、その中に印鑑や通帳などが紛れていることがあり、それらをきちんと見分けるためには丁寧な作業が欠かせません。

孤独死した場合なら、状況によっては特殊清掃が必要となります。これは、除菌・脱臭作業で、賃貸物件なら原状回復しなければならず、通常より清掃の時間がかかるわけです。

遺品整理の専門業者に相談すれば、見積もり段階でどの程度の作業時間がかかるかきちんと説明してくれるでしょう。一般的には1日で作業完了しますが、そうでない場合は見積もり時に確認できると思います。

時間が長くなりがちな遺品整理のオプション要素

遺品整理の作業時間が長くなる要素は、料金的にもオプションとなっているケースがほとんど。よくあるケースとしてはエアコンの取外し。これはオプションとしている業者が一般的です。住まいとは別に、物置を整理して解体する場合も別料金となります。

上でも触れましたが、ゴミ屋敷になっていたり、孤独死した住まいだとハウスクリーニングやオゾン脱臭といった作業が別途発生します。生前からきちんと手入れがされていなかった状況が長ければ、害虫駆除なども必要となるかもしれません。

こうした基本サービス外の作業が必要な場合は作業時間も長くなる傾向があります。

実は重要!「荷物の積み込み」がスムーズに出来る家か?

少し意外かもしれませんが、実は「荷物の積み込み」に要する時間というのが、遺品整理作業全体にかかる時間だけでなく、費用にも関連するほど重要ポイントであることをご存知でしょうか。
遺品整理を行う現場が、荷物の積み込みをスムーズにできる場所であるのかどうか、下記に挙げるポイントをチェックしてみましょう。

・トラックを駐車できる場所があるか
荷物の積み込みを行うトラックが、半日以上駐車しておける場所を確保できるかどうかによって、作業時間に違いが出てきます。現場から離れた場所にしか駐車できない、または一般道に駐車せざるを得ず、時折トラックの移動を余儀なくされるなどの場合、積み込みに時間がかかり、作業時間も大幅に増えてしまいます。

・遺品整理する部屋が1階か2階か
一戸建ての現場の場合、遺品整理するお部屋が1階にあるのか2階以上にあるのかも、重要なポイントになります。該当のお部屋が2階以上だった場合、タンスなどを階下へ運び出すのに、どうしても時間がかかってしまいます。

・集合住宅にエレベーターがあるか
現場が公団やマンションといった場合、依頼する現場は何階になるのか、またエレベーターは設置されているのかも、積み込み作業にかかる時間と非常に深く関連しています。エレベーターが設置されていても台数が少ない場合、住民の方の利用が優先されますので、場合によっては時間がかかってしまうこともあります。

特殊清掃が必要な場合の作業時間目安は?

故人がお部屋で亡くなり、発見まで時間が経ってしまった場合、腐敗臭や害虫の発生などで、部屋はかなりひどい状態になってしまいます。こうなると、普通の清掃では原状回復することが不可能となり、特殊清掃をお願いすることになります。特殊清掃を依頼すると、消毒・特殊清掃・傷んだ箇所の処置・消臭と作業が進められ、最終的に遺族の方が確認をして完了となります。
こうした特殊清掃の目安となる作業時間は、大体半日から3日といわれています。このような目安時間の大きな幅も、特殊清掃が必要な現場ならではです。

清掃が必要な範囲が狭く、部屋の状態もそれほど酷くない場合は、作業時間も短めで済みますが、悪臭がかなり酷く、床をはがしたり壁紙を変えたりするリフォームまで必要となるほど清掃レベルの高い現場では、3日以上かかる場合もあります。
遺族としては、そうした現場だからこそなるべく早く終わらせたいという気持ちもあるかと思いますが、しっかりと原状回復を行うことを優先し、専門業者に任せ、落ち着いて対応するようにしましょう。

遺品整理自体を短期間で終えたほうが良いのはなぜ?

遺品整理を行う意味の中には、残された遺族の気持ちの整理も含まれています。そのため本来であれば、遺族の気持ちが落ち着き始めたころに、故人の遺品を整理しながら、死を受け入れ、気持ちに区切りをつけていくのがひとつの理想かと思います。

ただ現実問題として、遺品整理を行う家から離れて暮らしている方や、仕事や子育てが忙しい方、体力的・精神的に難しい方など、遺品整理に向き合うことが難しいケースは多々あります。また、故人宅をリフォームして住みたい場合や、解体の必要がある場合などにも、遺品整理業者に作業を依頼し、短期間での遺品整理を行うことは解決手段のひとつです。

その他にも、遺品整理を行う部屋が賃貸物件である場合は、早目に原状回復を行い引き渡しをしなければ、その間の家賃が発生し続けてしまいます。長引くだけ経済的な負担が大きくなるため、遺品整理を短期間で終えたほうが良いケースといえます。また、相続税の支払い義務は、被相続人の死亡によって発生するため、早目に遺産分割を行い、相続放棄の有無も決めなければなりません。
こうした理由からも、なるべく遺品整理自体は短期間で終えたほうが良いとされているのです。