不用品回収業者と遺品整理業者の違い

不用品回収業者と遺品整理業者はどう違う?

一般的に不用品を回収してくれる業者としてまず思い浮かぶのは、専門の「不用品回収業者」でしょう。遺産整理の際の不用品回収で、不用品回収業者と遺品整理業者の違いについて調べてみました。

基本スタンスが違う!不用品回収と遺品整理サービス

不用品回収と遺品整理の違いのイメージ 遺品整理と不用品回収との違いを整理するにあたっては、まず遺品整理について改めて意味を確認しておく必要があります。
一般的に遺品とは遺産のうち動産を意味し、それを分け合うのが形見分け。その後に残る不用品を処分するのが遺品整理というわけです。

一方、不用品回収は文字通り、家庭で不要となった物品を引き取って、リサイクルに回すか廃棄処分するもの。両者とも不要品を最終的に廃棄するなど共通点はありますが、ポイントは業種としての違いにあります。
不用品回収業者に依頼すると、すべては不用品として粗雑に扱われる傾向があるのに対して、遺品整理業者は遺族をサポートするサービスが主体であるため、作業への取り組み方がかなり違ってくるようです。
遺品整理業者でも信頼できるところなら、たとえ廃棄が決まっている物品でも現場では丁寧に取り扱ってくれます。問い合わせや見積もりの依頼でも、不用品回収に比べれば親身な対応をしてくれるケースも多いでしょう。

また、不用品回収で大量の物品を搬出する際、不用品回収業者だとどうしても騒々しくなる傾向がありますが、こうした面でも遺品整理業者ならプライバシーに配慮して、近隣にできるだけ知られないような対処をしてくれます。

このように、共通点もある両者であっても、そもそもサービスとしての基本スタンスはまったく違うということを理解しておきましょう。

一見不用品でも不用品回収と遺品整理とでは仕分けが違う

もうひとつ、遺品整理と不用品回収との違いでポイントとなるのが遺品の仕分けです。不用品回収業者は上でも触れたように一律不用品として処理します。

一方、遺品整理の専門業者なら思い出のある物品をある程度考慮して仕分けしてくれます。これも実績のある業者なら培ったノウハウがあり、処分すべき物と取っておくべき物とを仕分けるなど、遺族に寄り添った対応が期待できます。
なお、一見不用品に見えても資産価値のある物品が含まれている場合、その価値を遺族に代わって見分けてくれるかどうかは業者のスキルに依存するので、骨董品などがありそうな場合、専門業者に相談するのがいいでしょう。

機密文書の破棄は専門業者に

遺品の中に機密性の高い書類がある場合は、こちらだけ専門業者に廃棄を依頼することもおすすめです。
不用品回収と遺品整理に違いがあるように、機密文書廃棄もまた専門性が求められるものだからです。

サービスの幅広さで比較

遺品整理業者と不用品回収業者、両社とも不用品を回収してリサイクル、又は廃棄処分にする共通点はありますが、遺品整理の現場で出てくる不用品は、それもまた遺品であるという大きな特徴があります。つまり、通常家庭で出る不用品の処分を行うのとは、求められるサービスに違いが出てくるのです。
不用品回収業者が提供するサービスは、あくまで不用品を回収・処分するといったものだけです。そのため当然ですが、依頼された品物はすべて不用品(ゴミ)として取り扱われます。

その点、遺品整理業者は“遺品”を取り扱う専門業者です。現場の荷物は全て故人の大切な遺品として取り扱われ、遺族に寄り添った対応が期待できます。また、現場で遺品を残すものと処分するものに仕分けたり、遺品の供養を行うなど、単に不用品を処分するだけでなく、遺族の気持ちを汲んだ適切かつ幅広いサービスが受けられます。
このように2つの業者には、不用品を処分するという共通点もありながら、遺品整理に関して明確な違いというものも存在しています。

不用品回収業者に遺品整理を依頼してトラブルになった事例

不用品回収業者では、家庭から出る不用品を回収し、リサイクルまたは廃棄を行っています。そのためもちろん、遺品整理の一環で不用品の回収を依頼することは可能ですが、その際は品物はすべて不用品として取り扱われます。そのため精神的なダメージを負ったり、トラブルとなってしまう事例も多く報告されているのです。

・大切な遺品を粗雑に扱われた
不用品回収業者側からすればすべて不用品ですので、どうしても取り扱いが粗雑になる可能性があります。ですがそれを目の当たりにする遺族にとっては、あまり良い気分とはいえず、トラブルになってしまうことがあるようです。

・必要なものを勝手に捨てられてしまった
不用品回収業者では、基本的に遺品の仕分けというものは行っていません。ですので、そこにあるものはすべて処分の対象となり、遺族にとって大切なものも捨てられてしまった、というトラブルも報告されています。

・プライバシーの配慮がない
遺品整理という性質上、できるだけ静かに、近隣にもあまり知られずに行いたいという遺族の思いがあったとしても、作業の音がうるさかったなど、近隣にも何を処分しているかが見えてしまっていた、など、遺族の気持ちへの配慮がなかった、という声もあります。

不用品回収業者や便利屋に依頼したほうが良いケース

遺品整理を業者に依頼するのであれば、やはり専門の知識や経験を持った遺品整理業者に依頼されるのが一番です。では、遺品整理には不用品回収業者や便利屋といった会社は利用しないほうが良いのかといえば、そうではありません。

遺品整理業者に依頼をすると、様々なサービスが受けられますが、その分費用は高めになってしまいます。もし、遺族だけである程度遺品整理が済んでいて、あとは不用品を回収するだけの状態であるのであれば、不用品回収業者や便利屋を利用したほうが費用を抑えることが可能でしょう。

また、遺品整理業者に依頼すると、まず現場に訪問して整理を行う部屋の大きさや、遺品の量などを確認し、それに応じた見積もりを出してくれます。つまり、遺品の量が多ければ、その分見積り費用が高額になる可能性があります。そのため、遺品整理に先駆けて遺品の量を減らす目的で、明らかな不用品を回収してもらうのに不用品回収業者を活用する、というのも良いでしょう。